普通に生活をしていても私たちの体内には確実に有害ミネラルがたまっていきます。
それらは、食べ物や環境汚染、生活習慣などの理由で体内に入り込み、蓄積されていくのです。例えば水銀の場合、マグロなど大型の魚介類、カドミウムの場合は喫煙や排気ガスなど通常の日常生活から簡単に体内に入り込みます。
2010年5月に、捕鯨の町として知られ、アカデミー賞ドキュメンタリー部門でオスカーを受賞した映画『The Cove』でも話題となった和歌山県太地町の住民の毛髪から、世界保健機関(WHO)の基準値を超える高濃度の水銀が検出されたというニュースがありました。食物連鎖の頂点に立つ人間にとって、汚染物質が集中することは避けられず、マグロなど大型回遊魚を好んで食べる日本人は、水銀汚染という現実と向かい合う必要があります。魚介類を摂らないようにするということではなく、蓄積した水銀など有害ミネラルをいかに減らすかというアプローチが必要な時期に来ているのだと思います。
体内に有害ミネラルが蓄積すると、下記のような症状があらわれます。
これらの症状は、病院で検査をしても病名がつかず、治療の対象とならないことも多いのです。しかし、放置すると様々な病気の原因となることもあります。
また、発がん・不妊の原因となることも知られています。
思い当たる症状がある場合、重金属検査を受けられることをおすすめします。
水銀・鉛・砒素・カドミウム・アルミニウムなどの有害ミネラルは、必須ミネラルに対抗し代謝を阻害します。不妊の原因となり、更には妊娠しても母体を通して胎児に悪影響を及ぼします。
この調査では、5つの有害化学物質について検討されますが、その中に 水銀 と 鉛 がふくまれています。
有害ミネラル検査には以下の2つの方法があります。
毛髪検査
体内の有害ミネラルを簡単に調べる方法としては毛髪ミネラル検査があります。
これは、過去3〜6ヶ月にどのような有害ミネラルに暴露されたかを評価するのに有用です。根元の毛髪を数箇所から切って提出するだけで簡単に検査することができます。
検査結果が出るまでに2週間程度かかります。- 尿負荷検査(プロポケーション検査)
実際に体内にどれだけの有害ミネラルが蓄積しているかを詳細に調べるには、尿負荷検査と呼ばれる尿検査を行います。実際にキレート剤を点滴もしくは内服後、6〜8時間尿を溜めていただき尿内に排泄される有害ミネラルの量を測定する検査で、治療効果を評価する際にも有用です。
検査結果が出るまでに2週間程度かかります。
20代後半より慢性の頭痛があり、多くのクリニックや病院で診察・検査を受けてきました。
しかし、原因不明でいわゆる頭痛(機能性頭痛)と診断され、痛み止めを飲む生活が続いていました。有害ミネラルの蓄積が頭痛の原因となりうることを知り、当院を受診され、毛髪検査・尿検査を行ったところ水銀の高濃度の蓄積が認められ、水銀排出のためのキレーション療法を6か月施行。水銀の蓄積は減り、それとともに頭痛の症状が改善しています。

ひどい肩こりに悩まれており、運動やマッサージなどでもなかなか改善されませんでした。
有害ミネラルの蓄積に興味をお持ちになり、検査を受けられたところ、水銀の著明な蓄積が認められました。ずっと続けていらっしゃったジムでの運動に加え、キレーション療法による水銀の排出により肩こりや慢性疲労が軽減し、水銀の排出も4分の1まで減少しています。

最先端の不妊治療を行うがなかなか妊娠できず、有害ミネラルが不妊の原因となることを知り検査を受けられました。
食事が不規則であることと水銀高値がみられたため、食生活の改善とキレーションによる水銀の排出を試みたところ2ヶ月後に妊娠。妊娠中の経過も順調で無事出産されました。
アンチ・エイジング医学ー日本抗加齢医学会雑誌 Vol.8 No.2掲載
澤登院長執筆 『日本人の水銀デトックスの必要性』
