年齢を重ねることは、決してマイナスのイメージばかりではありません。
年齢を重ねるにつれ、生きるための知恵が身につき、人格も厚みを増すといったことは、よく言われることです。
しかし、「年を重ねることと」と「老いること」には大きな違いがあります。
老化は、身体機能の低下、エネルギーの低下、そして気力の低下を意味します。
せっかく年を重ねて、豊かな知恵をもつに至っても、老いてしまえば、それを充分に享受することは難しくなります。
昨今、アンチエイジングに注目が集まるのは、老化は何かを失うことだと多くの人が考えているからなのだと思います。
人は老いを感じたとき、それをあきらめの言い訳として表現します。
「もう○○歳だからしかたない」と。
しかし、この制限をもたないことが、なによりも大切なのではないかと思います。
「もう○歳だから」という考え方は、何よりも行動を制限します。
本当はやってみたいこと、興味をひかれることがあっても、年齢のせいにしてあきらめる。
それは、気もちだけの問題ではありません。
からだを老化させる大きな要因のひとつです。
老いの一番の弊害は、「年だから」というあきらめです。
脳も筋肉も、鍛え始めるのに遅いということはありません。
たとえ何歳になっても、鍛え始めれば、脳も筋肉もそこから成長を始めます。
つまり若返りを意識することは、新たな成長の始まりなのです。
三番町ごきげんクリニック 院長
澤登 雅一
医学博士
東海大学医学部血液腫瘍内科非常勤講師
東京医科歯科大学大学院生命理工学系専攻 疾患予防科学コース・非常勤講師
日本内科学会総合内科専門医
日本血液学会専門医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
日本抗加齢医学会評議員・専門医
米国先端医療学会(ACAM)キレーション治療認定医
エピジェネティック療法研究会 代表幹事
特定非営利活動法人 日本コーチ協会認定メディカルコーチ
日本医師会認定産業医
1992年、東京慈恵会医科大学卒業。
血液内科医として、日本赤十字社医療センターにて14年間勤務。
2005年より三番町ごきげんクリニック院長。
著書:
「細胞から「毒」が逃げ出す生き方 ─ キレーション身体革命」(講談社)
「ビタミンCはガンに効く ビタミンC大量点滴療法のすべて」(ディスカヴァー)
「人より20歳若く見えて、20年長く生きる!」(ディスカヴァー)
「その「不調」、あなたの好きな食べものが原因だった?~遅発型フードアレルギー~」(ディスカヴァー)