食後、数時間から数日後に、頭痛、疲労感、肌荒れ、腸やメンタルの不調などの慢性的な症状が現れる「遅発型フードアレルギー」。食後急激な症状が出る即時型のアレルギーと異なり、症状が現れるのが遅くかつ比較的軽微であるため、原因が特定しにくく、病院でも単なる体調不良とみなされてしまうという特徴があります。
一方、血液検査のデータから、分子整合医学にもとづいて栄養バランスを評価する「栄養分析プログラム」。人間ドックや一般的な健康診断とは違う視点から栄養の過不足をみることで、より健康な身体づくりに役立つプログラムです
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プロテニスプレーヤーの藤原里華さんは、約1年前に遅発型フードアレルギー検査と栄養分析プログラム検査を受けました。その後、ご自身に足りていなかった栄養の摂取と、アレルギー食物の除去に取り組み、かつてないほどのコンディションの良さを実感していらっしゃいます。自分に合った食べ物をとることの大切さを体感されると同時に、メンタルの上でもとてもポジティブな変化が現れたと言います。
食事と心身の健康にはどのような関係があるのでしょうか。三番町ごきげんクリニックのスタッフが詳しいお話を伺いました。
藤原 里華氏
プロテニスプレーヤー・北日本物産所属
自己最高世界ランキング
シングルス 84位
ダブルス 13位
湘南工科大学付属高等学校卒
1999年、高校3年時、プロ転向
2001年、2011年全日本選手権シングルスチャンピオン、ダブルスでも4度優勝
2002年、ダブルス全仏オープン、チャンピオンシップ大会共にBest4
2012年4月、WTAツアーダブルス初タイトル(クルム伊達公子選手とのペア)
グランドスラム4大会全てシングルス本戦出場
日本リーグ4度の最高殊勲選手賞受賞
フェド杯日本代表
― 藤原さんは、今回、どんなきっかけで検査を受けられたのですか?
藤原 知り合いが三番町ごきげんクリニックで遅発型フードアレルギーの検査を受けて、アレルギー反応が出た食物をやめたことで、体調に明らかに良い変化が起きたことを聞きました。テニスをやっていく上でも今のコンディションを良くすることが出来るなら、ぜひ調べてみたいと思い、検査を受けることにしました。また、自分に必要な栄養素を調べることも出来ると聞いたので、栄養分析プログラムの検査も同時に受けてみたんです。
― 検査結果をご覧になって、いかがでしたか?
藤原 アレルギーは卵が高等度、牛乳やヨーグルトが中等度に出ました。卵も乳製品も、一般的に栄養素として身体に良いとされていますし、私も大好きでむしろ積極的に摂取していたので、アレルギー反応が強く出て驚きました(下図参照)。また、栄養分析の結果では、肉や魚を中心とするたんぱく質の摂取量が全然足りていないことを知り、自分にはもっと必要だったんだなということが初めてわかったんです。