澤登雅一の2冊目の著書「ビタミンCはガンに効く」が2008年10月15日に刊行されました。前回の『人より20歳若く見えて、20年長く生きる!』は、アンチエイジング医療について、考え方や取り組みをわかりやすく述べた一冊でしたが、本書は、澤登が本来の専門であるガン治療に対する新しいアプローチについて解説するものです。
「ガンの治療」という、一見アンチエイジング医療から距離のある内容ですが、ビタミンCを大量に点滴するというこの治療法は、従来のガン治療の効果を高める可能性があるだけでなく、ガンの患者さんの健康状態を改善し、QOL(Quality of Life 生活の質)を向上させるという点では、三番町ごきげんクリニックの目指す「身体のもつ生きる力を向上させる」ための医療にふさわしいものです。
いまの日本では、二人にひとりが発症する危険性のあるガンという病気。ビタミンC大量点滴療法は、ガン治療の選択肢のひとつとして、ぜひ多くの方に知っていただきたい治療法です。
ビタミンCは、点滴によって大量に投与すると、抗ガン剤や放射線治療の苦しい副作用を軽減し、正常な細胞には害を与えずにガン細胞だけを選択的に殺す働きがある。この画期的治療法に取り組んで実績をあげている医師が、そのメカニズム、効果、どのように治療を受けるかまで、懇切に全貌を紹介する。
ガンの治療を受けている方、またそのご家族にぜひお読みいただきたい一冊である。
『ビタミンCはガンに効く ビタミンC大量点滴療法のすべて』目次
- 第一章 ガンの「ビタミンC大量点滴療法」とはどのような治療か
- 知っているか知らないかが運命を分ける
すでに効果を発揮しているビタミンC大量点滴療法
肺ガンとリンパ節転移が消失した五一歳女性のケース
手術不可能なガン
ビタミンC点滴によって体力が回復
副作用がなくなり、ガンも消失
ビタミンC大量点滴療法との出会い
日本でも広まるビタミンCによる治療
治療のプロセス
標準的治療と併用することが基本
ビタミンC大量点滴療法はどんな患者さんに適しているか - 第二章 ビタミンC大量点滴療法の現場から
- ガン治療の経験から、ビタミンC大量点滴療法の効果を確信
抗腫瘍効果から再発予防まで
1 抗腫瘍効果
腫瘍マーカーの値が下がった七〇歳男性のケース
2 ガン治療による生活の質(QOL)の低下防止
3 抗ガン剤、放射線治療などガン治療による副作用の軽減
副作用が軽減された四三歳女性のケース
4 合併症の予防
5 精神的なストレスの軽減
6 ガンの再発予防
再発予防をめざしている五九歳男性のケース
見るからに元気になっていく患者さんたち
まったく同じように働き続けることができる
標準的治療後、体力が回復した六七歳女性のケース - 第三章 ガン細胞を殺すビタミンCの作用
- 動物の中で、ビタミンCを体内で作れない例外的存在――人間
「酸化ストレス」はガンの原因
ビタミンCは抗酸化作用でガンを防ぐ
一方で酸化作用によりガン細胞を殺すビタミンC
ビタミンCの二面性
ビタミンC大量点滴療法の仕組み
ビタミンCによる治療の効果が実証されるまで
ビタミンCでガンが治るという研究
最初、ビタミンCによるガン治療は医学界から無視された
血中濃度が決め手だった
経口ではなく点滴でなければならない理由
「ビタミンCはガン細胞を殺す」——二〇〇五年の決定的な論文
ビタミンC大量点滴療法の発展——リオルダン博士の功績
標準的治療の効果を妨げないビタミンC - 第四章 最先端の研究成果
- 世界中の研究から
ビタミンCはQOLを改善する
ビタミンCは安全な治療である
ビタミンCは正常な細胞に害を与えず、
ガン細胞だけを選択的に殺すことがマウスでも確認された
日本でも進みつつある研究 - 第五章 ビタミンC大量点滴療法の実際
- 治療はどのように進むのか
私たちのクリニックへのFAQから
ガンの治療経験がある専門医を
ビタミンC大量点滴療法のメリット
ビタミンC大量点滴療法を安全に受けるために - 第六章「主治医から『奇跡』と言われました」
- 〜ビタミンC大量点滴療法でガンが消えた患者さんとの対談