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杉田 正明氏 × 院長 澤登 雅一 の スペシャル対談

杉田 正明氏 × 院長 澤登 雅一 の スペシャル対談「マイナス要因の除去が健康の基盤を支える」〜トップアスリートへの科学サポートの権威が注目する遅発型フードアレルギー〜

食後、数時間から数日経ってから、頭痛、肩こり、めまい、下痢、疲労感、肌荒れ、ニキビ、アトピーなどの症状が現れる遅発型フードアレルギー。かゆみ、じんましん、呼吸困難などの急激な症状が食べた直後に出る即時型のアレルギーと異なり、比較的軽微な症状であるため、病院でも体調不良の一種と片付けられてしまうケースもあります。

陸上競技を中心に、アスリートのコンディションを科学的にサポートする研究と実践を長年続けられている杉田正明先生は、この「遅発型フードアレルギー検査」がスポーツ選手のコンディションづくりに有用であることに着目されています。その杉田先生に、オリンピック選手への検査実施のを通して感じた、遅発型フードアレルギー検査の重要性について伺いました。

定点観測をしながらヘルスファウンデーションを整える

澤登 アスリートに限らず、一般の方も体に良いものを摂りいれる意識は比較的高いと思います。ですが、自分の身体に悪いものを取り除くという「マイナス要因へのアプローチ」をされている方はまだ少ないですね。
我々のアンチエイジングクリニックが提供しているものを表す言葉として、私は「ヘルスファウンデーション」、すなわち「健康の基盤」というものを提唱したいと考えています。ヘルスファウンデーションを整えるためには、プラスするものもマイナスするものもあります。足りないものは補って、マイナス要因となるものは取り除くことが必要です。

アスリートの方も一般の方も、幼児から高齢の方まで、健康の基盤づくりのために心掛けるべきことは誰でも同じだと思います。ただ、健康の基盤が乱れると、年齢などによって出てくる症状は様々ですね。遅発型フードアレルギーも、健康の基盤を整えるために知っておきたい情報のひとつです。

杉田先生ご自身は、昨年の検査後、どのようにこの検査結果を活用されていますか?

杉田 僕はピーナッツが好きなんですが、ピーナッツのアレルギー値が少し高いんですね。普段はあまり食べないように気をつけているんですが、オリンピックの後に少し油断をしてピーナッツを食べていたら、先日の1年ぶりの検査では値が上がってしまっていました。でも、そうやって定点観測をしながら、自分の食生活や生活習慣と向き合っていくことは大事だと思います。


腸内環境の改善は健康のキーポイント

澤登 そうですね。杉田先生の場合、あまり高くない値でもアレルギー反応を示す食物が多く出ましたね。そういう方にも、腸内環境を整えることをお勧めしています。

杉田 私も、ごきげんクリニックの乳酸菌サプリメントを飲んでいます。

澤登 一般的に、腸内環境を整えるということは便通を整えることとイコールに思われがちです。もちろん、乳酸菌を摂ることは大事ですが、それはごく一部の対応です。

健康という観点からすると、腸の環境を整えるために重要なのは、①「悪いものを取り除く」②「善玉菌を増やす」③「腸の粘膜の修復」などがあげられます。疲弊していたり、バランスを崩した腸内環境を整えるためには、栄養素をバランスよく摂ることや運動が欠かせません。つまり、腸の環境を整えることは、生活習慣全体を改善することになるんです。

腸は「人体最大の免疫臓器」と言われています。それは、全免疫細胞の約60%が腸に存在しており、いわば、「免疫の司令塔」のような役割を担っているからです。腸の環境が悪ければ免疫がうまく働かず、病気になりやすくなったり、、アレルギーもおこしやすくなります。フードアレルギーの対策として、腸に悪い食物を取り除くことは、つまり、腸の環境を整える対策にもなるのです。

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