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2006年12月12日

お茶のチカラ

お茶は健康にいいとよく言われますが、具体的にどのような効果があるかご存知ですか?
お茶は心臓病、ガン、その他の慢性的な病気のリスクを軽減するだけでなく、骨や歯も改善してくれるのです。


●お茶の歴史

5000年ほど前、中国の皇帝、神農(しんのう)に沸かしたお湯を献上する際に、お茶の葉がお湯の中に落ちたのが始まりだという言い伝えがあります。
その茶色の液体を飲んで、好奇心を持った皇帝が、手軽に爽快感を得られることに気づき、お茶が広まっていったのです。それ以来、お茶は急速に世界に広がり、米国紅茶協会(Tea Council of the U.S.A.)によると、今や世界で水に次いで2番目に多く消費されているそうです。

お茶は8メートルの高さに成長する野生の常緑低木であるチャノキ(茶の樹)からできます。紅茶、緑茶、ウーロン茶、白茶の違いは、製造工程の間で、どれだけお茶を酸化させるかで生まれます。緑茶は全く酸化させませんが、紅茶は2~4時間かけて酸化させます。またお茶はこれに加え、ワインと同じようにどの地方で育てられたのかによっても分類されます。


●お茶の何が健康に良い?

昔の人々は長い間、チャノキでまざまな病気を治せると信じてきました。また現代の科学者も、その事実を証明しています。
チャノキには、抗酸化特性を持つフラボノイドがたっぷり含まれています。多くのフルーツや野菜にも含まれているこの抗酸化物質は、フリーラジカルによるダメージから体細胞を守る物質です。お茶はフルーツや野菜と同等、もしくはそれ以上の抗酸化物質を含有しているため、
食生活に取り入れれば、健康増進に役立ちます。ただしハーブティーはチャノキから作られたものではありませんので、同様の効果は得られないということに注意してください。最近の分析および研究では、1日3杯以上のお茶を飲む人が心臓発作を起こす確率は11パーセント以下だと推定されています。
また他の研究では、1日4杯以上のお茶を飲む人は、血管機能が改善されていることも示されています。
お茶は口腔ガン、胃ガン、皮膚ガンを含むあらゆるタイプのガンになるリスク軽減にも関連しています。
お茶を飲む女性の骨ミネラル濃度が高いということを発表した研究もありました。まだ多くのことが研究されている最中ですが、ホットでもアイスでもお茶は健康にいいということは実証されているのです!

投稿者 : kenkoo 10:11

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