« 健康を信じるボブ・ホールドマン氏 | メイン | 摂取カロリーを制限すれば、長生きできるのか? »

2006年11月07日

Allianceの視点:短期的な視点から見た寿命

Allianceは(アンチエイジングについての調査を行っている米国のNPO)、科学技術の進歩を通じ、数百万のアメリカ人の健康的な長寿に関するリサーチを行っています。Allianceでは、10年~20年、もしくは50年後に実現が可能になると考えられる治療法などについてのリサーチに焦点を当てています。

老化は日々、ものすごいスピードで進むため、新たな治療法や薬品の登場まで10年も待つことは難しいでしょう。すでに科学的進歩から恩恵を受け、長生きをし、健康的に過ごしている21世紀のアメリカ人でさえも、生命を脅かすような、慢性的な疾患の危険性を増やしながら年老いているのです。慢性的な病気が着実に増えているため、数十年後には、10人に1人が少なくとも1つの慢性的な疾患をわずらっていると考えられます。

慢性的な疾患による死者数も多く、また慢性的な疾患にかかると、機能的な制約が高まり、他人への依存度も上がります。それと同時に、医療費も上昇にもつながります。実際、慢性的な疾患を持つ人々による通院、入院、薬の代金といった医療費にかかっている費用は、国の医療費にかかっている金額の3/4を占めています。(アメリカの場合。)

処方薬は高齢者にとって、よりよい生活を手に入れるために、不可欠なものですが、その費用は大きな負荷となっています。疾病対策予防センターの発表によると、平均年齢75歳の人が3種類の慢性病にかかっており、5種類の処方薬を飲んでいるようです。こういった慢性症状のある人々は、慢性症状がない人よりも、明らかに多くの処方薬を摂取しています。

2006年1月1日、アメリカでは医療健康保険制度によって処方薬に対する給付金の提供が開始されました。この新しい保険プランでは、医療保険制度の対象者全員に向けて、登録商標されている処方薬、登録商標されていない処方薬の代金がカバーされるようになっています。しかし、選択肢はこれ1つだけではありません。医療保険制度の対象者以外の人には、ほかのプログラムを利用することも可能です。

それぞれの州でも、高齢者の処方薬援助プログラムを通じて、必要とされている援助が提供されています。医療健康保険制度のプログラム実施によって、これらのいくつかが終了しても、残るプログラムもあります。新しい医療健康保険制度に対して、それぞれの州がどのように反応するのかの選択は自由なのです。

調査によると、処方薬の値段が人々の最大の心配ごととなっています。処方薬の価格が値上がりし続けていることや、その費用が国の医療負担の大部分を占めていることから、それは当然のことでしょう。しかし、医療費を払うための方法はいくつも提供されているのです。

投稿者 : kenkoo 09:53

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.kenko.org/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/22